無名山塾の自主山行。M井・Y氏(女性)の企画に、F見・M氏と自分が参加。
権現岳からキレットを通過して赤岳に登る計画だったが、8(土)の大雪による列車遅れとラッセル、それにF見氏の体調不良のため権現の手前で時間切れ、引き返した。
■2/9(日)
あずさ1号(新宿7:00)で小淵沢に入り、編笠山を越えた青年小屋に幕営の予定だったが、前日の大雪のため列車ダイヤ大幅乱れ。M井氏と自分は予定通りに乗車して約90分遅れで小淵沢に到着したが千葉のF見氏は完全に巻きこまれ、自分たちは16時近くまで小淵沢駅前の蕎麦屋や駅のみやげ物コーナーで暇を潰していた。
F見氏が到着してタクシーで富士見高原ゴルフコースへ。運転手に訊くと今回の雪は50cm程度積もったとのこと。
登山口(標高1350m)を16:40に出発、すぐに鹿の群れに遭う。40分ほど歩いて、盃流し手前の樹林(1490m)にテントを張った。
■2/10(月、有給休暇取得)
テントを撤収し、4:30出発。晴れ、-10℃。
スノーシューのトレースを辿り、編笠山へ向かう。トレースにはもちろん助けられるが、数多い道標が雪の上に出ており迷うことはない。ルートの傍ら(1750m付近)にある岩屋「臼久保岩小屋」はかつて修験者やマタギが実際に使ったもの(→
富士見町HP[LINK])で、今でもビバークできそうだ。
樹林を行くと、1900m付近で傾斜が急になり、アイゼン装着。
スノーシュートレースは標高2100mの道標で消失。その先は、風の加減なのか大雪以前と思われる踏み跡が断続的に現れる。ところどころ雪が深く、踏み抜くと膝上まで潜る。
F見氏が次第に遅れ気味になるのは、昨日、列車にカンヅメにされた疲れが出たか。
樹林帯を出ると雪面には風を示すシュカブラ。振り返ると甲斐駒~鳳凰三山の眺めがよい。眼下には街がパノラマで広がっている。
頂上への岩がちの急斜面を頑張り、10:50 編笠山(2523.7m)。あらためて周囲を見渡すと、富士山が雲から頭を出し、鳳凰三山~仙丈ケ岳~甲斐駒ヶ岳。木曽駒ヶ岳を盟主とする中央アルプス。独立の御嶽山。北アルプスを槍・穂高から右へ追ってあの辺が立山・剱か。残念ながら雲に霞んでいるのは鹿島槍・五龍あたり。
F見氏は腹具合が悪く辛そうだが、ここから引き返すよりは青年小屋で休もうと前進を決定。ところが小屋までまったくトレースがなく、樹林の中で潜りまくる。ここで初めてワカンを着けたが、雪の下の空洞まで踏み抜いて胸まで沈んだりする。ようやく樹林を抜けるとガラガラした岩が続く斜面で、ここも雪を踏むと岩の間に落ちる。エアリアのコースタイム20分のところを1時間も余計にかかり、13時に青年小屋に到着。
もちろん小屋は営業していない。小屋から西岳方面にトレースがあるがテント場も無人だった。開放されている冬期小屋は畳敷きで窓のひとつが開き(もうひとつは外から雪で塞がっていた)昼間は暖かそうなので、F見氏にはここで休んでもらう。
M井氏と自分は小屋の傍らにテントを張って、お茶と食事、適当に酒。日没近くなってテントを撤収し、小屋内にテントのフライを張って就寝。小屋そのままでは広すぎるが、空間を仕切ればそれなりに暖まる。
■2/11(火、祝)
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