大菩薩連嶺は何回か歩いているが、雁ヶ腹摺山はまだ踏んでおらず、また、南北に連なる連嶺の東側ルートは以前から行ってみたいと思っていた。一方、
松浦隆康『バリエーションハイキング』[LINK](以下、『バリハイ』)を参考に八ッ峰クラブの夏の定例山行に提案した「鹿鳴ノ滝〜大峠」の下見もしておきたい。
そこで両者を合わせて、
1日目:桑西(くわさい)〜鹿鳴ノ滝〜ハマイバ丸〜黒岳〜大峠(テント泊)
2日目:大峠〜雁ヶ腹摺山〜大樺ノ頭〜水無山〜上和田
という計画を立てた。『バリハイ』と山と高原地図(昭文社)のコースタイムによれば、両日とも行動時間は6〜7時間。雁ヶ腹摺山のネット記録を探すと、今月最初の週末の積雪は「深いところでスネ程度」、その後は暖かい日もあれば降雪も1〜2回あったかもしれないが、縦走路に出ればトレースは期待できるだろう。崩れる恐れのない晴天予報の二日間で踏破できなくもあるまい。
・・・と考えたのだが、予想以上の積雪量に加え、一般登山道と油断してのルートミスを重ねてしまい時間切れ、あえなく大峠から撤退となった。
■3/14(木)
大月駅からバスで終点のハマイバ前(バス停名はこれから上る山ではなく、ここの岩魚釣りセンターによるのだろう)へ。9:20に歩き始め。バス停から先も立派な舗装路だが、マイクロバスを含め11人乗り以上の大型バス通行禁止になっている。途中の大山津見神の祠に山行の無事をお願いし、桑西駐車場(⇒
グーグルマップ[LINK])まで30分強。左に折れて川を渡り、林道桑西線に入る。
雪は靴が潜るほどは無く、日当たりの良い箇所は路面が出ている。30分ほどで地形図上の道が実線(軽車道)から破線(徒歩道)に変わる林道終点。右に逸れる実線側には棒杭が立っている。気温16℃と暖かいが、進んでいく破線側は雪が深くなりそうなのでスパッツを着ける。
10分ほど行くと、尾根に沿った鹿柵で道が途切れ、沢に行き当たった。鹿柵の向こう側、伐採された斜面に2〜3頭の鹿がいる。高度計の読みはやや低いが『バリハイ』にある「枝沢を越える(1140m)」はこれかと沢を跨ぎ越して対岸に上がり、雪に覆われているものの道に見えるラインを進む。地形図の破線道は尾根と沢の間にあるが・・・と思いながら辿ると、やはりどうにも道らしくなくなってきた。右方向に修正して沢の彼岸此岸を観察しつつ登り、対岸の方が雪が少なくて歩き易そうになった箇所でふたたび流れを跨ぐと、錆びたトタン板や木に巻いた古い赤テープが見つかった。『バリハイ』の「トタン板が放置され、かつては小屋が建っていたようである(1240m)」だ。おそらく先の鹿柵にはゲートがあって、道は柵内に続いていたのだろう。歩きづらいところを大回りして時間を食ってしまい、すでに昼近い。下の写真は、誤って渡った沢の対岸とルートに戻った箇所。
やがて前方に小滝が現れ、その奥にはもっと大きな滝が見える。
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