2020/9/19(土)〜9/21(月) 梅ヶ島温泉〜七面山〜身延山
2020-09-19


5-6号室は計4名の泊りで二人が既に入っていた。特に宗教的な話題は出なかったが、二人とも何回も参籠しているとのことで、やはり信仰的な側面は持っている感じ。一人はダイヤモンド富士の写真が目的の65歳、一人は抗がん剤も効かなくなった知人のためにお札を頂くというトレーラー運転手54歳。あとの一人は食事の後に到着、コースタイム4時間の登りに10時間かかったという太ったおじさん。信仰のための登りは登山とは違うものだと感じ入る。認識していなかったが、9/19が大祭で、普段は相部屋になるほど混まないらしい。自分が参籠申込したのは8/29だったが、入れたのは幸運だったのかもしれない。
浴場(男湯)は湯船が3つあり、空きを見計らって適当に使う。汗を流すだけだが、山の上で湯に浸かれるとは極楽。汗臭い服で御開帳に臨むのは申し訳ないので全部着替えた。食事は部屋にご膳を運んでくれる。お酒が一人半合ほど付くのはお清めなのか、有難し。味噌汁が美味しい。
18:30から御開帳(今日は大人数なので2回行われ、その1回目)。参籠者が内陣に並んで座り、別当さんのお経に南無妙法蓮華経で和す。正面の七面大明神の御簾(みす)が上がり、順番に日朗上人、七面大明神、日蓮聖人を参拝。一同ふたたび座り、各自の名前が呼び上げられる。自分が最初だったのは初参籠の単独者を優先にしているのだろうか。このお勤めで「七面山登詣修行認定書」とお札、開運御守を頂ける。自分は参籠のみだが、受付時に申し込んでおいた祈願・供養もここで行われる。65歳は最前列の真ん中に陣取って大明神をずっと拝めたとホクホクしていた。

■9/21(月)
ご来光は5:35。奥の院の前から拝んでもいいのだが、富士山を撮るため予め敬慎院前に三脚を立てている65歳に合わせて、54歳と3人で外に出た。敬慎院まで行ってもガスで何も見えなかったが、お題目を唱える女性グループなどもあり、やはり普段の山とは雰囲気が違う。54歳と自分は6時のお勤めのために奥の院に戻ったが、出入口いっぱいまで参籠者が座っているので、外からお参りする位置でガラス越しに参加。そうしているうちに霧が晴れてきた。
食事を済ませると、あとは思い思いに出発。大祭で下した紅白の布や落雁が玄関前の段ボール箱から自由に持ち帰れるので、落雁を頂く。布は本堂の七面大明神と影嚮石(ようごうせき)を結んでいたもので、自分よりも切実に必要とされる方が持つのがよいだろう。出立する参籠者は別当さんと並んだ写真を撮ってくれた(*3)。
明るいところであらためて影嚮石を拝んで一周(7周すると願いが叶うらしいが)。道端の案内板から下りてご神木でもある大イチイを見る。立派な木であることは言うまでもないが、根本の祠のひとつに蛇の像があり、卵が供えられているのが興味を引いた。七面山は日蓮聖人以前から池の神の信仰があり、七面天女は蛇神という。敬慎院は堂々たるお堂で、池大神堂が並んでいる。説明書きによると古くは池大神社と呼ばれ、池大神のお姿は役行者に似る(厨子に納められた神像のことだろう)とのこと。水神信仰に修験道、日蓮宗と重なっているのか。敬慎院前から、薄雲はあるものの富士山がきれいに見えた。
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鐘撞堂で鐘をひとつ撞いたところに54歳がいて、挨拶したのが8:20。

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